横浜YMCAによる能登支援の第6・7次ボランティア派遣に学生たちが参加してきました。
9月に発生した能登半島の豪雨により、YMCAが半年間にわたって震災の支援をしてきた輪島市町野町の避難所周辺一帯が浸水しました。
仮設住宅は無事だったものの、地震後の解体作業もできずにいた地域に土砂が押し寄せるという、非常に痛ましい事態となっています。
横浜YMCAでは震災時から継続して避難所の支援などを行ってまいりましたが、今回のボランティア派遣はYMCA職員・専門学生、聖光学院の高校生を中心に、泥出しや清掃などの作業や地元のみなさまとの交流の時をもちました!
▶︎活動場所
石川県輪島市町野町 東陽中学校 まちなじボランティアセンター
⇨町野町のボランティアの受け入れは、町野の住民のみなさまによって運営されています。支える人手の少なさとともに、地元の方々がご自身の生活や仕事を犠牲に、センターの運営に力を注がれているということに大きなショックを受けました。地元の方々がボランティアを支えている状態は、いつまでも続いてはなりません!
▶︎宿泊場所
日本航空学園 ボランティア・ベースキャンプ
⇨日本航空高校能登空港キャンパスの学生さんが学ぶ施設ですが、震災で学生さんが避難されているため、学園のご厚意によりボランティアのベースキャンプとして利用できるようになっています。
第7次派遣の初日には現地で大きな地震があり、翌日のボランティア活動は安全確認のために残念ながら中止となりました。地元の方々の不安な気持ちや、まだまだ危険な状況であるということにあらためて気づかされました。
ワークでは仮設トイレの清掃、個人宅での清掃や床下の泥出し、家財道具の移動や運搬、土砂や流木の運び出しなどの作業を行いました。
1つひとつの作業は小さなものですが、少しでも現地の方々の希望になれるような活動ができたこと、ボランティアとして受け入れてくださったことに感謝いたします。
また、町野唯一のスーパーであり、震災と豪雨で大きな被害を受けた「もとやスーパー」を訪問しました。品出しのお手伝いと、本谷社長から過去・現在の想いや町野町の復興と今後の野望について、熱いお話をお聞きすることができました。
そして輪島朝市の火災跡地や、取水口が被害を受けた千枚田なども訪問し、震災や豪雨による被害の大きさを目の当たりにしました。
私たちは短い期間での活動でしたが、困難な状況での生活が続くみなさんとの出会いは、学生たちにとっても思うところが多かったようです。
参加してくれた学生たち、引率してくださったみなさま、聖光学院のみなさま、送り出していただいた保護者のみなさま、学校関係者にあらためて感謝申し上げます。
能登の魅力や現状をたくさんの方々に伝えていけるよう、これからも支援を継続してまいります
《ふりかえりでの学生たちの感想》
*報道で見ていた光景が広がっていて驚いた
*家の清掃を行ったがたくさんの土砂が家に残っており、まだまだ支援が必要だと実感した
*豪雨で流れ着いたものがまだ町中に残っていることが印象的だった
*震災や豪雨による影響の大きさを感じた
*被災地の風景は想像以上だった
*支援作業の大変さ・大切さを感じた
*復興には長い時間がかかると感じた
*被害の大きさを目の当たりにし、本当に起きたことなのだとあらためて実感した
*報道で見るだけではわからない、実際に見ることで自分の中で現実味が出てきた
*地元の方々の姿がほとんど見られず、さみしさを感じた
*横浜にいたら感じられないショックな場面もあった
*作業は機械でできればなお良いが、ボランティアで人の手でやることに意味があるのでは
*自分の中で考えることが多かった
*報道などでは映し出されない部分を知ることができた
*今の小中学生の現状(統廃合など)や避難している方々のことを知ることができた
*ボランティアはこれからも必要
*まだまだ安全とは言えない場所に、地元の方々の生活がある
*本谷さんの元気さに圧倒された、地元への想いを感じた
*活動中止は悲しかったけれど、町を見てみて元気で前向きな人が多いと感じた
*本谷さんの「ボランティアに力を与えてもらっている」という言葉が印象的